DeFi （分散型金融）入門：従来の金融システムとの違いと利用方法

DeFiって何？

DeFiは「Decentralized Finance」の略で、日本語では「分散型金融」と呼ばれています。

簡単に言うと、

銀行やクレジットカード会社などを介さずに、インターネットを使ってお金のやりとりができる新しい仕組みのこと

従来の金融システムでは、お金を預けたり借りたりする時に、必ず銀行などの「仲介者」が必要でした。でも、DeFiではそういった仲介者がいなくても、直接お金のやりとりができるんです。

従来の金融システムとDeFiの違い

では、従来の金融システムとDeFiの違いについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

1. 仲介者の有無

• 従来の金融システム：銀行やクレジットカード会社などの仲介者が必要
• DeFi：仲介者なしで直接取引ができる

例えば、友達にお金を送る時、普通は銀行を通して振り込みますよね。でも、DeFiを使えば、銀行を介さずに直接送金できるんです。

2. 利用できる時間

• 従来の金融システム：銀行の営業時間内や、決められた時間のみ
• DeFi：24時間365日いつでも利用可能

夜中にお金を借りたくなっても、銀行は閉まっていますよね。でも、DeFiなら、真夜中でもスマートフォンを使ってお金を借りることができます。

3. 利用できる場所

• 従来の金融システム：国や地域によって制限がある
• DeFi：インターネットがあればどこでも利用可能

海外に行った時、現地の銀行口座を開設するのは大変ですよね。でも、DeFiならスマートフォンさえあれば、世界中どこでも同じように金融サービスを利用できます。

4. 必要な手続き

• 従来の金融システム：口座開設などに多くの書類や時間が必要
• DeFi：インターネット接続とデジタルウォレットがあればすぐに始められる

銀行口座を開設する時、たくさんの書類を書いたり、審査を待ったりしますよね。DeFiなら、そういった面倒な手続きはほとんどありません。

DeFiの仕組み

DeFiは、ブロックチェーンという技術を使って動いています。ブロックチェーンは、簡単に言うと、たくさんのコンピューターでデータを共有し、お互いにチェックし合う仕組みです。

この仕組みのおかげで、銀行のような中央管理者がいなくても、安全にお金のやりとりができるんです。

DeFiでできること

DeFiを使うと、従来の金融システムでできることのほとんどが、より簡単に、より早く、より安く行えます。主なサービスには以下のようなものがあります：

1. 送金：世界中の誰にでも、素早く安く送金できます。
2. 借り入れ：担保を預けてお金を借りることができます。
3. 貸し出し：自分の持っているお金を貸し出して、利子を得ることができます。
4. 取引：様々な暗号資産（仮想通貨）を取引できます。
5. 保険：分散型の保険サービスを利用できます。

DeFiの利用方法

では、実際にDeFiを利用するにはどうすればいいのでしょうか？基本的な手順を説明します。

1. デジタルウォレットを準備する
   まず、スマートフォンやパソコンに「デジタルウォレット」というアプリをインストールします。これは、暗号資産を保管したり、DeFiサービスを利用したりするために必要なツールです。有名なものに「MetaMask」などがあります。
2. 暗号資産を入手する
   DeFiサービスを利用するには、主にイーサリアム（ETH）という暗号資産が必要です。暗号資産取引所で購入するか、誰かから送ってもらいます。＞＞＞GMOコイン＜＜＜
3. DeFiサービスを選ぶ
   利用したいDeFiサービスのウェブサイトにアクセスします。貸し借りなら「Aave」や「Compound」、取引なら「Uniswap」などが有名です。
4. ウォレットを接続する
   サービスのウェブサイトで「Connect Wallet（ウォレットを接続）」というボタンを押して、自分のデジタルウォレットと接続します。
5. サービスを利用する
   あとは画面の指示に従って、送金や借り入れなどの操作を行います。

DeFiのメリット

DeFiには、従来の金融システムにはない、いくつかの大きなメリットがあります：

1. 誰でも利用できる
   銀行口座を持てない人でも、スマートフォンさえあればDeFiサービスを利用できます。
2. 低コスト
   仲介者がいないので、手数料が安くなります。
3. 高い利回り
   貸し出しの金利が、銀行の預金金利よりもずっと高いことが多いです。
4. 透明性が高い
   すべての取引がブロックチェーン上で公開されているので、不正が起きにくいです。
5. 革新的なサービス
   新しいアイデアのサービスが次々と生まれています。

DeFiのデメリットと注意点

もちろん、DeFiにもデメリットや注意すべき点があります：

1. 技術的な知識が必要
   使いこなすには、ある程度の技術的な知識が必要です。
2. 価格変動のリスク
   暗号資産の価格は大きく変動するので、思わぬ損失を被る可能性があります。
3. セキュリティリスク
   ハッキングなどのリスクがあるので、セキュリティには十分注意が必要です。
4. 法律や規制が不明確
   多くの国で、DeFiに関する法律や規制がまだ整備されていません。
5. スマートコントラクトのバグ
   DeFiサービスを動かしているプログラムにバグがあると、資金を失う可能性があります。

まとめ